随想録1 / トレードをすることが目的になってはいけない
大部分がトレードをする理由は、「利益を得ること」なのは共通の理由であろう。
そのために、強力なテクニカル分析を学び、
早く利益を得たい、早くトレードをしたいと考えるかも知れない。
その気持ち自体は理解は出来る。
しかし、大事なのは、
「如何にリスクを抑えるか」、「不要なトレードをしないか」の姿勢を持つこと。
その結果、月利1%でも良いので利益を残すことが出来るか?を大切です。
まず「勝つために、利益を出すこと」を優先させることによる弊害はあります。
その意識の大部分は、「どうエントリーするか?」に傾いている。
早く稼ぎたいがために、スキャルピング、分足を中心とした短期売買を始める。
優位性もなく、難易度が高い値動きであっても、エントリーをすることに意識が向く。
チャートを開いたら、何処でエントリー出来るかを考える。
人から教わったばかりの熟練度の低い手法を使って、色々な局面でエントリーをする。
テクニカル分析は、エントリーするために使うものだと考える。
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上記、あくまで一例である。
利益を出すためであれば強引なトレードをしてしまう傾向が高まるのが、
勝つことを優先してしまうトレーダーの特徴だと、私は感じている。
ですが、トレードをすることが「目的になってはいけない」。
「どんなに少なくとも利益を上げること、生き残ること」が大切なのです。
仮にトレードが出来ない日が続いたとしても、資産を守ることを優先すべき。
安定運用で心理的負担が少なく、堅実に利益を積み重ねていく姿勢を持つこと。
それが自身の心理状態が乱れない、落ち着いたトレードに繋がります。
月間で大変地味な投資成績であったとしても、それで良いのです。
生き残ることが出来たのであれば、次のチャンスを狙えますから。
トレードにはリスクが付き物ですが、長く生き残り続けていくことを考えるのならば、
どのようなトレード環境を構築していけるか?
どのような戦略を用いて結果を出していくか?
どうリスクを最小限に抑えトータルで負けていない状態を作るか?が肝心です。
テクニカル分析は「勝つために、エントリーするために」考えられがちですが、
「負けないため、損失を最小限に抑えるため」に用いるものだと、私は考えてる。