随想録3 / 良い時期、悪い時期に何を考え、どのような行動を取るか?
投資をしていると、ある時連勝や連敗する場合が発生すると思います。
投資に限らずですが、その具体的な要因はさておき、
上手くいくときは続くし、反対に悪いことも続くことがあります。
違う見方で話すなら、これは「表裏一体のサイクル性」があるということです。
今回はそのサイクルが発生した時に、どう対処していくか?。
まずどちらのサイクルであっても「感情的にならない」ことです。
上手くいきだすと、調子に乗る傾向がある。
投資であれば連勝するもんだから、適正ではない取引数量にして、
より大胆な投資をしようとする。
慎重さが失われ、普段であれば見落とすことがない動きを見落としてしまう。
油断してしまうことが一気に増える。
消費も激しくなり、積極的にお金を使うもんだから、
周りからみても勧誘しやすい(カモになりやすい)し、
下品なお金の使い方で湯水のように溶けていきます。
しかし、、最後は自滅するのです。
短期で大変目立っていたのに突如消えてしまう人の典型です。
好調期に、本当に勝っている人の特徴ですが、
好調の後はどうなるか分からないと、冷静に状況を分析している。
だから手に入れた果実は一部だけ使うに留め、実際不調期が訪れた場合にも、
何が起きても対処出来るようにするためにも備えよう。
謙虚で、身の丈をわきまえる。
このような傾向があります。
「長期で負けないためにしよう」と思うからですね。
では、不調期の時はどうだろうか?
投資には連敗は付き物であるが、もしも適切な資金管理技術、
ポジションサイジングの考え方を投資戦略に取り込んでいない場合、
連敗するとかなりの痛みを伴う。
すると、辛いのは嫌だから、早く気持ちよい、気分の良いことを、
早く手にしたいと考えるようになる。
次の行動は、「ルール破ってでも取り戻し意欲が働くようになる」のです。
それでも、不調期サイクルは続く。負け続けると自暴自棄に陥り、
感情が納得しないから、ハイレバレッジで取り戻そうと考えたり、
また含み損抱えたら無限ナンピンをして、自分の間違いを絶対に認めようとしない。
お祈りトレード、塩漬けになり、絶対に損切りをしない。
何で私が買ったら、価格は下がるんだよ!!と相場に恨みをもつ。
(相場は一切悪くない。)
その結果、投資資金を全て失い、強制退場してしまう。
徹底的に打ち砕かれ、嫌悪感を示し二度と投資の世界に戻ってこなくなるのです。
それでも強靭な意思があり、「勝つまで何度でも戦う!」と、
強い気持ちで再帰出来る人もいるが、そのような方は少数派だと思っています。
痛みを負う、嫌なことからは避けたいと思うのは人間の本能だからです。
本当に勝っている人が不調期をどう過ごすか?
答えは「いつも通り」です。
何故なら上手くいく時期もあれば、失敗しやすい時期もあることを理解しているから。
ルールを守ることは、空気を吸うが如く当然のことだと無意識的に継続する。
あるいは今は負けやすい状況だから、リスクをより抑えるためにどうしようか?と、
考える時間を多く増やして投資戦略を練っていく。
事前準備をより大切にしていくのではないでしょうか?
または負ける時期も「テスト」だとして、何故負けるのか?と、
自分の負け原因について分析をして、今後に役立てようと考えるのかも知れません。
ポイントは好調期、不調期のサイクルどっちが来ようとも、
心理状態は「ほぼ変わらない」点にあります。
決して感情的にならず、冷静に一歩引いて自分を客観視する。
一方で、感情に揺さぶられている間は要注意です。
「リスク」は好調期、不調期どちらのサイクルであっても潜んでいます。
自身がそのリスクに気付かず、感情任せな思考・行動で物事進めようとするなら、
それが顕在化した後が恐ろしい。
そこで私は、本当の意味でその人の実力、本質的な素養の是非が問われると考える。
だからこそ、普段から投資ルールを守る。
一連のルーティンを継続し続ける。
近視眼的にならず、長期で考える。
このような土台を固めておくは、とても大切なことになります。
今現在、取り組んでいる行動に自信を持つことが出来ますか?
何が起きても信じ切ることが出来ますか?
センターピン、信念を持つことも大事です。
これはスポーツでも同じことだと思っていますが、
日々の小さな積み重ねが「ここぞ!」という時に発揮しますから。